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環境が人をやさしく魅力的にしてくれる。
小林で出会った印象的な人々

宮崎県小林市。鹿児島県との県境にあり、霧島連山の豊かな自然に囲まれたこの地域は、2015年夏に公開した動画「ンダモシタン小林」をきっかけに日本中で話題となりました。このふるさと納税特設サイトに来られている方なら、既にご存知かもしれませんね。

小林市の方言「西諸弁」を題材にしたユニークな動画は、その衝撃的なオチで全国を驚かせました。

動画で紹介された、小林市の5つの魅力「森」「水」「食」「星」「人」。霧島の森が生み出す天然の軟硬水、その水で育つ農作物や宮崎牛などの名産、農村地帯ならではの夜の静けさが生み出す星空の芸術。動画を観て、最初の4つの魅力は皆さんもすぐにピンときたと思いますが、「人」というのは、実際に小林市の人に出会ってみてはじめて実感できることだと思います。

今回は宮崎県小林市を訪れた私、ライターのまつこがこの地で出会った印象的な方々をご紹介しましょう。

いつもドキドキワクワクしながら学生たちを迎えています

小林市で民泊体験を提供する「北きりしま田舎物語 くすの樹」の黒木さんご家族を訪ねました。子牛の繁殖農家を営む黒木さんのお宅には、5月の修学旅行シーズンなどに全国各地から学生が民泊に訪れます。

「夫が民泊の話を持ってきたのをきっかけに民泊を提供する『北きりしま田舎物語』の一員に加わりました。今年で3年目になりますが、いつも新鮮なワクワクした気持ちで学生達を迎えています。うちには幼稚園と小学生の孫も一緒に住んでいるので、来られる学生に緊張もしているようですが、民泊を終える頃にはみんな『もっとお話したかったな』と寂しくなるんですよ」と豊子さん。

黒木豊子さん(左)と息子さんご家族
黒木豊子さん(左)と息子さんご家族

民泊期間中の学生たちは牛舎で子牛のお世話を体験して、田舎料理を作って黒木さんご家族と一緒に食べて、夜はまるでおばあちゃんの家に友達とお泊りをしているような、ソワソワした夜を楽しんでいるそうです。

黒木さんの牛舎。春を迎える時期にはたくさんの子牛が生まれるそう
黒木さんの牛舎。春を迎える時期にはたくさんの子牛が生まれるそう

「せっかく学校の友達といつもと違う生活を体験しに来ているので、できるだけ学生たちが自由に楽しめるようにしています」。

私が黒木さん宅にお邪魔した夜も、お孫さんと一緒にご飯をいただきテレビを観て談笑、夜がふける頃にはお父さんと一緒にのんびりと晩酌。気がつけばあっという間に過ぎていく時間に驚きました。訪れる民泊体験者がそれぞれ気持よく過ごせるように、という気遣いが黒木さん宅での居心地の良さを作っているのだと感じさせてくれました。

北きりしま田舎物語 くすの樹・黒木さんご家族

身近で採れた肉や野菜をふんだんに使った夕食(猪肉のコロッケ、猪汁、ご自宅で採れたほうれん草のおひたしなど)
身近で採れた肉や野菜をふんだんに使った夕食(猪肉のコロッケ、猪汁、ご自宅で採れたほうれん草のおひたしなど)

小林市に知らない文化財はない!地域いちばんの物知りと歩く

小林市のあらゆるルーツをご紹介するのに、火山帯が生み出した美しい渓谷「三之宮峡」を外すわけにはいきません。かつて木材や木炭を運ぶトロッコ道として鉄道が通っていたという散策道を案内していただいたのは、市内の文化財の管理などを管轄する井上誠二さんと小林市ガイドボランティアの坂下慎一さん。

小林市社会教育課文化財グループ・井上誠二さん(左)、小林市ガイドボランティア協会・坂下慎一さん(右)
小林市社会教育課文化財グループ・井上誠二さん(左)、小林市ガイドボランティア協会・坂下慎一さん(右)

「この地は約34万年前に加久藤カルデラが噴火した際に、溶岩が流れ形成されました。年月の経過とともに雨などで溶岩が削られた結果このような美しい渓谷となりました。ちなみに小林市は石橋が多い地域でもあるんですが、柔らかい溶岩を切り出して作られたものが多いです。まさに小林市の土地は溶岩石でできているとも言えるくらいで、ここでの生活を豊かにしてくれました」と坂下さん。

坂下さんのように地域のガイドを担当するボランティア団体は各地に多くありますが、小林市のガイドボランティアは少し変わっているんですと井上さんは話します。

「残したい日本の音風景百選」の一つに選ばれた、櫓の轟(やぐらのとどろ)
「残したい日本の音風景百選」の一つに選ばれた、櫓の轟(やぐらのとどろ)

「一般にガイドボランティアと言うと、例えば城や自然公園などひとつの観光名所だけを1〜2時間かけて紹介するものが多いんです。でも小林市は一箇所で数時間も滞在する名所があまりないので、いくつもの名所を観て回ることになります。そのため小林市ガイドボランティアは、市内のありとあらゆる文化財について知識がないといけないんです」。

取材をお願いしたこの日も、三之宮峡から小林市最古の石橋「東方大丸太鼓橋」、市内に90体ある五穀豊穣を祈願する神像「田の神さあ」など様々なスポットを案内していただきました。文化財ひとつひとつを丁寧に楽しそうに話してくれるお二人のお話は、もっともっとこの地について知ってみたいと思わせてくれます。

小林市社会教育課文化財グループ・井上誠二さん
小林市ガイドボランティア協会・坂下慎一さん

うっそうと木々が茂るこの道は、かつてトロッコ列車で木材を運んでいました
うっそうと木々が茂るこの道は、かつてトロッコ列車で木材を運んでいました

健康的に育てた豚は美味い。百貨店で大人気のブランド豚「からいもどん」

今では宮崎県を代表する豚肉として、都内百貨店でも人気のブランド豚「からいもどん」。九州地域の方言で「さつまいも」を意味する「唐芋(からいも)」を食べて育った豚で、桑水流畜産の商標登録ブランドです。

小林市で養豚業を営む桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵(くわずるこうぞう)さんが一代で築き上げたそれは、今でこそ百貨店から引っ張りだこの人気商品ですが、養豚数わずか150頭で始めたばかりの当時を振り返ると、血の滲むような営業努力の賜物だと桑水流さんは話します。

桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵さん
桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵さん

「販売当初は営業のために全国の百貨店をひたすらまわっていましたから、小林市内にいたのは1年でほんの数日だったでしょうか。今では新宿、名古屋、梅田など百貨店などからお声がけいただき、年間100数カ所に出店しています。販売先を百貨店に絞ることで、ターゲットとブランディングをはっきりさせたのも良かったでしょうね。ただ百貨店のない小林市内ではまだまだ知られていないようで、市外・県外の百貨店で初めて『からいもどん』を知って、逆輸入するように市内に買って帰られる方もいるんです」。

直営店の「田舎夢来(でんしゃむら)」では、一番人気の「黒豚みそ漬」などを販売
直営店の「田舎夢来(でんしゃむら)」では、一番人気の「黒豚みそ漬」などを販売

桑水流畜産では人が飲めるほどの良質な湧水を使って育てているだけでなく、炭粉や海藻粉末を混ぜた餌を与えることで、臭みもなく肉質の良い豚に育つのだそう。また、一頭の豚につき一般養豚業者の3倍もの手をかけて飼育することで、豚にとってストレスのない環境づくりもしています。

小林市の豊かな自然でのびのびと育てた黒豚を使い、生産から加工、販売まで一貫した桑水流畜産の「からいもどん」は、安心安全にこだわる全国のファンに愛されています。

桑水流畜産代表取締役・桑水流浩蔵さん

出の山淡水魚水族館で、子どもの絵を泳がせてみたい

霧島連山から湧き出る名水が市内を潤す小林市。その湧水の原点とも言える出の山にあるのが「出の山淡水魚水族館」です。ここで館長を務める井口紀男さんは、かつては市役所で牛など畜産系の専門職だったそうですが、7年前に館長をはじめてからは淡水魚に心変わりしてしまったかのように魚たちに愛情を注いでいます。

出の山淡水魚水族館館長・井口紀男さん
出の山淡水魚水族館館長・井口紀男さん

話をしだすとコテコテの西諸弁が止まらない井口館長。お話を伺っている間も、水族館前の大きな池へ繰り出したかと思ったら鯉に餌をあげたり、「ここは市内の水の多くをまかなっているんだ」と話しながら湧き水をすすったり…。そんな自由奔放な井口館長は、今では小林市の観光の一大グルメと言える、とある魚を初めて食べた人として語り継がれているのだそう。

「チョウザメって食べられるんじゃろか」。当時市役所職員だった井口さんの一言をきっかけに、おそらく日本初のチョウザメ試食会が開催! 1mはあったというチョウザメは、表皮のヌメりが食欲を大いに減退させたそうですが、意を決して刺し身や唐揚げにして初実食。当時食べた超厚切りの刺身はともかく、火を通して食べると意外と美味しかったとのこと。

水族館周辺は市内の生活水の原点。井口館長もさっそく湧水をゴクリ
水族館周辺は市内の生活水の原点。井口館長もさっそく湧水をゴクリ

仕入れた魚を追加するたびに手狭になっていく出の山淡水魚水族館ですが、井口館長の中にはまだまだ楽しいアイデアが溢れてきます。

「ここにも時々団体のお客さまが訪れるんです。最近では外国人観光客の方々も来られるんですが、あまり人員も割けない施設ですから、外国語で説明もできないんです。お客さんに向けて説明をしてくれる方や、せめて英語の説明書きなどをつけないと。また、以前子どもの書いた魚の絵をスキャンして、水族館の水槽にプロジェクションマッピングで泳がせたりしたいと思ったこともあります。予算や規模の関係でまだ実現できていませんが、いつかはやってみたいですね」。

出の山淡水魚水族館館長・井口紀男さん

夢について語る井口館長には、まだまだ話し足りないアイデアがたくさん
夢について語る井口館長には、まだまだ話し足りないアイデアがたくさん

小林市の牛肉を最高に美味しく料理してくれるシェフ

「小林市で宮崎牛を食べるなら原シェフの焼いた肉が一番美味い」そんな噂を聞きつけてやってきたのが、小林市産の牛料理専門店「なかにし」。直営の西ノ原牧場(小林市)で生産された牛肉を使っているため、通常よりも手軽な価格で宮崎牛をいただけると人気です。

なかにしシェフ・原さん(右)
なかにしシェフ・原さん(右)

シェフの原さんはこれまで20年以上「なかにし」で小林市産の牛肉を焼き続けています。口数が少なめで、いかにも職人気質といった雰囲気を漂わせる原さんですが、小林市の牛肉を知り尽くした彼のもとには市役所の職員までもがノウハウを教えてもらいにやってくるのだそう。

「宮崎牛はやはりレアかミディアムが美味しいですね。宮崎牛は肉質が柔らかくて、脂の甘みが違います。脂身が美味しい肉は、赤身部分も美味しいですよ。ご家庭で宮崎牛や宮崎和牛を焼くときは、常温で30分くらい置いて焼く直前に塩コショウで味付けするのがコツです」。

お話をすればするほど、原さんの牛肉への愛情と、牛肉を美味しく食べてもらうためならなんだって教えてあげたい、という控えめながらも芯の通った思いを感じます。

ちなみに原さんの小林市内お勧めスポットは、生駒高原にほど近い「神の郷温泉」 。なんでも大の温泉好きだそうで、仕事帰りに神の郷温泉の熱めの温泉に浸かるのが至福なんだとか! 温泉の話題で顔の表情も緩んで、職人気質な原さんのちょっとお茶目な笑顔も素敵でした。

なかにしシェフ・原さん

ランチで一番人気のランチステーキ、にんにくソースが食欲をそそります
ランチで一番人気のランチステーキ、にんにくソースが食欲をそそります

小林市の人は、ユーモアあふれる世話好き

私にとって小林市の方々は、誰もが「ユーモアあふれる世話好き」でした。

良いものを作ろうと愛情をかけて育てる生産者の皆さん、おしゃべり好きな喫茶店のオーナー、遊び心に溢れた企画を生み出す市役所の方々など。控えめな方も大雑把な方も、若い方もお年寄りも、小林市出身者も移住してきた方でさえも、誰もが人が好きで、人が気になって、人に何かしてあげたくてたまらない人ばかり!

知らない地域に観光へ来た時、ついつい観光名所やグルメに目が入ってしまいがちですが、小林市を訪れた時は「人」に話しかけてみてください。きっと、そこに暮らす「人」こそが地域の魅力のかたまりなのだと、感じさせてくれるはずですよ。

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